待ちに待った・・・
いや、今回ばかりは 「 とうとう来てしまった 」 だろう。
恐るべきイベントの当日を迎えました。
現地には自転車バカを超えた変態が1000人ほど集まったようです。
いつもなら緊張し過ぎてトイレに行きまくるのに、リタイアする気だからなのか腹の調子はボチボチ普通。
それでも念のためトイレの列に並び、ココでメンバーと別れました。
さて、順番待ちの間に開会式が終わり、選手の整列が始まり、トイレを済ませた頃には自分の整列の時間になっていました。
整列したからと言って、すぐにレースが始まるわけじゃなく、とりあえずスタート地点までダラダラと流れて4kmほど移動します。
しかしココでも既に淡々と上ってんだよね。
まぁ、ウォームアップには丁度良いかも・・・
で、数分後にスタート地点付近に着いたと思ったら、先頭から順次レース開始してるとの事で、そのままダラダラと流れていき、気が付けば自分のクラスもスタートしてました。
なんだろう、このマッタリ感は・・・
まぁ、どうせリタイアするんだから、とりあえずの目標を決めようと思い、GPSマップを確認する。
始めから激坂となるが、とりあえずは最初に登場する、つづら折りを抜けるところまでは何とか走ろうと心に決めた。
確か13個ほどヘアピンが続くが、それを抜ければ直線に近い道になるはず・・・
マップを確認しながら、自分に 「 もう少し 」 と言い聞かせながら、つづら折りは何とかクリアした。
抜けてすぐに最初のCP ( チェックポイント ) があるはずだが、まったく見当たらない。
(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン・・・
まぁ、いいや。
長い直線に出てから3kmほど走ると次のCPがあるはず。
そこで休憩できるから、とりあえずそこに目標を置いて体力を調整しよう。
・・・しばらくして見覚えのある名称の駐車場に近づいた。
今度こそ間違いなく第2CPだ!
って・・・
( ̄ー ̄?).....??アレ??
向かって右手、道の反対側に駐車場がある。
しかも誰も休憩してないどころか、スタッフらしき姿が見えない。
仕方が無いのでそのままパスしました。
でも、ココを目標に体力調整したのに、この後どうするんだよ??
まぁ・・・まぁ、イイや。
更に3kmほど走れば第3CP、旧料金所の 「 高鉢ゲート 」 がある。
そう自分に言い聞かせて何とか力を振り絞った。
そろそろ高鉢ゲートが近づいて来たと思ったらスタッフから
「 たくさん応援きてますよ~ 」
・・・って、どゆこと (・_・;?
頭にハテナがいっぱい出つつ現場に着くと、ゲート手前のカーブにギャラリーが応援してくれていた。
これじゃぁ、停まるに停まれないじゃ~ん (;´д`)
コレたぶん、このイベントで通行止めだから足止めくらってる一般の登山客だろうと思う。
「 ガンバって早く終わられて~ 」 とでも言いたいのかも?
わかったよ、行きゃいいんでしょ、行けば・・・
仕方なく、これまたパスして第4CPの 「 高鉢駐車場 」 に向かいました。
ココはリタイアポイントに設定されているため、ココで宣言すれば晴れてリタイアできます。
これまた3kmほどだから、そこまでは無理してでも走ろうと心に決めた。
しかし、ゲートから更に坂がキツくなってきたせいか、右膝と左の脹脛に痛みが出始めた。
「 もうちょっと。もうちょっと・・・ 」
途中で停まってストレッチしつつ、自分を励ましながら走っていくと、そのうち給水所が見えてきた。
でも、見えてきたのだが何か様子がおかしい。
いつものイベントなら、駐車場の広いスペースでペットボトルを配っていたりするのだが、どう見ても給水所が路上に設置されている。
で、辿り着いて分かった。
紙コップに入った水が簡素なテーブルに並べられていて、スタッフが選手に手渡ししてるのね。
マラソンなんかで見るアレですわ (;^ω^)
要するに、停まるな!って事ね。
でも、オレ、もう、ムリ・・・
っつ~か、明日も仕事だから無茶はできないしね。
だからスタッフに宣言した。
「 私リタイアします。 」
するとスタッフ
「 いやいや、ガンバってくださいよ~ 」
(゜∇゜ ;)エッ!?
何か話が違うんだけど・・・
「 あ、いや、ココってリタイアポイントですよね? 」
との私の質問に、これまたスタッフから予想外の答えが
「 私、コレ、ボランティアと言うか・・・ただの手伝いなので、そういうこと分からないんですよね~ 」
┗┃ ̄□ ̄;┃┓ ガーン!!
マ~~ジ~~で~~か~~っ!!!
それからしばらく考えた。
ホントにそこで何分も停まって考えた。
ふと道端に目をやると、距離標には10kmと表示されている。
集合場所から数えると、既に残りは1/3しかないってことか・・・
少しガンバってみようという気が湧いて来た。
どうせリタイアするなら、少しでもゴールに近づいてみようと思った。
そして、既に冷えて重くなってしまった身体を起こし、とりあえず5km先にある最終CPを目指しました。
それからも何度か停車し、ストレッチをし、なかば強引にペダルを踏み込んで・・・
やっとの思いで最終CPの 「 七曲駐車場 」 に到着しました。
しかし、もう身体が重くて仕方が無い。
ココでもかなりの時間を使って身体を休めましたが、まったく回復する気配が無いのね。
ため息をつきながら周りを見ていたら、ふと目に入った高度表示には 「 標高 1900m 」 と書かれている。
ゴール地点は確か標高 2400m なので、標高差 500m で 残り 5km ってことは・・・
平均10%じゃんっ!!!
(ノ_-;)ハア...
もう本気でリタイアしようかと思ったけど、いちおうストレッチを続けながらサイコンでマップを確認してみた。
コースはこの後も、つづら折りが続くのですが、前半は直線が短くてヘアピンが5個、後半は直線が長めでヘアピンが6個。
アレレレ!?(・_・;? なんとかなりそうな気がしてきた。
制限時間を知らせる回収バスの時間までは、まだかなり余裕がある。
とりあえずヘアピン5個だけガンバってみようと思った。
その後は、そこまで行ってから考えよう。
また更に重くなった身体を起こして走り始めました。
もう体力はほとんど残ってない。
ヘアピンを一つ抜けるたびに少しストレッチをした。
一つ、また一つと・・・
とうとう5個のつづら折りをクリアした。
もう視界が変わっている。
ココでリタイアする理由なんて考えられなくなった。
あと、たった6個だ、ガンバろう!!
そう思い走り始めたものの、ココからゴールまでが更に遠かった。
もう既に標高2000mを超えているからなのか、息があがる。
それどころか全身から力が抜けていく。
しかし心拍計を確認すると、心拍数は思ったほど上がっていないから空気が薄いのが原因ではないのか?
何だか不思議な感覚だった。
力が出ないので、コーナーひとつにつき休憩の回数は、コーナー手前と抜けた直後の計2回に増やした。
それから何分かかったのだろう・・・
やっとの思いで何とかコーナー4つクリアしたが、ココで力尽きそうになった。
今までは停車してもストレッチをしていたけど、ココでは座り込んでしまった。
ココまで半袖シャツ・半パンツで来たけど、ちょっと寒い気がしたのでアームウォーマー・レッグウォーマーを装着し、更にウィンドブレーカーを着こむ。
その作業中、バイクのスタッフから
「 動けますか? 」
と声をかけられた。
「 大丈夫です 」
と答えたが、それは意地で言っただけ・・・
あとコーナー2つでリタイアなんかしたくないじゃんっ!!
少し経って、身体が暖まったおかげか、ちょっと動ける気がしたので、少しずつゴールに近づきました。
でも・・・でも・・・
6つ目のコーナーを抜けたところで力尽きた。
コレ、最終コーナーだと思っていたのに・・・
ゴール地点はもう一つのコーナーを曲がったところに設置されてたんです。
もうゴールは頭上に見えているのに身体が動かない。
仕方が無い・・・不本意だが、不服だが、自転車を押して行き、歩いてゴールする事を決断した。
ゴールまで一歩一歩すすめながら、悔しい思いを噛みしめる。
しかし、ホントはそんな悔しさなんて感じている状態でもなかったみたい。
自転車を押し歩き? ・・・いや違う。
自分が自転車を押しているつもりでいたが、現実は、自転車に身体を支えてもらっていた。
もうホントにギリギリ・・・
ゴールラインは右脚を引きずりながら通過しましたが、情けなくて撮影カメラを見て笑ってしまった。
その直後、適当なスペースを見つけて倒れ込むように横たわった。
いや、文字通り倒れ込んだ。
そしてそれから30分くらいは倒れたまま・・・1時間くらいはまともに動けませんでした。
仕方が無いので、自走での下山は諦めて、スタッフのバスで運んでもらいました。
スタッフの方々に感謝です。
記録は・・・いやいや、完走できただけで満足ですわ。
しかし、後から分かった事ですが、今回の状態は 「 ハンガーノック 」 と呼ばれる症状だと思われます。
これは、激しい運動を長時間続ける事で、体内のエネルギーが不足してしまい、身体を動かすためのエネルギーが無くなってしまった状態で、自分の意思とは無関係に身体は動かなくなっていくそうです。
簡単に言えば、死ぬ寸前ww
貴重な体験をさせて頂きました。
以後、気を付けます。。。

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